荏柄天神社(二階堂) 小さな天神様 鎌倉で1番早く咲く梅

年末年始 殆ど台所に立っていて 日を追うごとに肌は荒れていき 腰が痛くなっていたのが 戻ってきたら1日で治って 少し悪いような気分になる ここ数年のこと 犬を連れて実家周辺を散歩しました 家事の合間に 駅とは反対方向の いつもは行かない閑散とした小…

魔術師2

こまかく畳まれた紙の表面を読んでいる エピソードの度に今まで読んできた部分が返されて 裏面になるかんじ 読み替えて読み替えて 真理は多面体の一番奥に畳まれる 『魔術師』J・ファウルズ 河出文庫 恋人と別れたイギリス人の主人公はギリシャの島に教師と…

野茨 ユーカリ むすめ作 雪の降るバベル

魔術師

以前貰った大量の豆(ピスタチオと空豆)は職場に持って行き、あっという間になくなりました。 残業時には大量の殻がゴミになり、床に欠片が落ちて掃除をする人に申し訳なく、さりとてあげられるのは豆しかなくて、結果フロアに出入りする人すべてが豆に(と…

夜のあちらこちら

仕事、会食、接待、忘年会 ごはんが仕事に組み込まれる日が続くと 食事疲れします。 身にならない感じ 家で作るものには名前がない。 外で食べるものには、名前がある。 (街の洋食屋さんの名前の確かさ〉 会食になると また素材の名前になる (⚪︎⚪︎牛と⚪︎⚪︎…

暖炉を燃やし、人を呼んでご飯を作り 母を草津に連れて行き、りんごなどを買って 帰ってきました。 農園 こんなに甘くて重たいものを木が作り出す ほんとうに? だって少しも木の味がしない。

北軽 雪雲の端のあたりに来てみた

有元利夫のこの絵を思い出す

12月

こちらを見ていたもの (尻尾がしましまじゃない) カラスウリの赤 七回忌の強行スケジュール後に気が抜けてしまったのか 風邪をひいたまま師走を迎えました。

経由する川について

(ことばが困難なときのメモ) 郊外の空気は白く 冷たい果実のように 痛みから遮断されて それでも乾いた小枝を踏み鳴らす音が 数日鳴り止まない 枯れた蔦の下がる集合住宅跡の 長い塀に沿って歩く 罅われたアスファルト 途切れれば 霞む電波塔 ひとつのこと…

落ちていたナンキンハゼの実 土手で転んで骨折したという(まるで私のよう)妹に、 足首用のレッグウォーマーを編みました。 去年仕込んだ梅酒。 たまに味見をして、こんなものかなと思っていたけれど、 先月末のある日を境に突然まろやかで美味しくなりまし…

秘密

ワイエスのヘルガ 作品を量産する一方で誰にも知られず描いていたもの アンドリュー・ワイエス - Wikipedia 秘密というのはここに書かれているようなことではなくて アメリカの(古き開拓者時代的な)自然にも 物語を求める視線にも呑み込まれず しずかに自…

多摩川

秋の端

晴れても降っても 美しい季節になった 犬とあるきながら 野焼き 柊 空 階 ... 風とか音とか数式とか そらを空と表すしかない そのときこぼれ落ちる茫洋としたものの 怖さとか も 醒めていく途中で静まる 秋の奥深く 足元から夜の来る前に 三目立ち上がって …

休日

天気がいいのでスニーカーを洗って 鍋などを磨いたりしました。 指が緑青にそまって まぶしくて それからあまりすることがなくて 日知り 月読み 知ること 読むことが 力であった頃から とてもとても遠い はるか彼方 (というのは本当?) ことばと同時に認識…

野分のまたの日は

残りの風が一日中旋回して 隅々まで 傷ついた木々の匂いを振り回している とめどないおしゃべりと笑い声を身につけたのち それを全部失って 口籠もることを身につける おんなのひとになる そんなことがあったかなかったか とうに忘れてしまったけれど 子ども…

薔薇の実

記念写真

6月に二十歳になった子に 振袖着てみたい? とたずねると いちどくらいは というので 箪笥のなかから引っ張り出した着物を 悉皆屋さんに持って行って丈を直し 先日写真を撮りました。 19の時と22の時、2回しか着なかった振袖には あまりいい思い出がなくて(…

戸口

或る人、まだよほど若くて過度へ傾きがちだった頃に、何日もひとり籠って、物もろくに食べずに、黙りこんでいたことがあり、それで静かであったかと言えば、躁がしかった記憶が残ったという。 口は噤みながら内では喋りまくっていたようでもなく、躁がしさは…

おんがくのような

CDショップに寄って帰ってサティを聴いています。 高橋悠治の訳したカフカ(『カフカ 夜の時間』より) 魂を観察するものは、魂のなかに侵入することはできない。たぶんどこか端の方で触れあうところはあるだろう。この接触でわかるのは、魂も自分自身をしら…

2

夏にあったことは 家族の不始末(といっては可哀相か?)の話を私がつけた (私は、こういうとき、あまり、滅多に、 人に相談しません。夫が死んでからは特に) それだけのことに過ぎないけれど 過ぎてから時折思うのは たとえば子どもが私の横で なにか危害…

時間が持ち去る物の覚え

ことばに触れないと 聴くことも減ります 夏はよくない季節でした 影が黒々として それ以外のすべてが 光のうちに濁っている 大事だったものさえ 残像のようにしか見えなくなった街を 足を棒のようにして 1日、1日棒にふる 溶けているゴムの端 眠ることばかり…

随分と日が経ってしまいましたが、H市に行きました。(今年三度目です) 来月も七回忌のため、行く予定です。 頻繁に新幹線を利用するので、JRのカードを作りました。 夜行とかチッキとかを知っている身としては、スマホで予約して 通勤電車に乗るように自動…

夏に読んだ本

登場人物も流れる時間も読めなくなってしまって この夏は、なんとなく音関連のものを読みました。 違うものも入っているかもしれませんが 私には音楽にしか思えません。 今日は久しぶりに和服を着たのですが 帰りの電車が火災の影響で止まってしまい、 運転…

秋の浅い場所

滑川 夏の間だけかかる橋がまだ残っていました。 沖を迂回して通り過ぎたような 重く肌寒く急ぎ足の夏だったのに なにかを語り終えたあとの文字列 や 解かれなおされることのなかった永遠 のようなものが うっすらと重なって 秋の空気の中に 揺れている 透け…

葬儀があって、H市。 家族3人で一日行動するのは何年ぶりか でした。 子ども2人はバラバラに帰京し、私は残って手伝いなど。 心配事は、他のものと一緒に、ずっと持って行くのかも。 喪は緩慢な作業によって徐々に苦悩を拭い去ると人は言うが、 私にはそれが…

このこねこのこ

ねこのここねこ こどもはふたり ひとりの子 のことを 思う時は 怖くて苦しくて 心配するほど遠く ことばはすべて 気休めに似てしまう 血縁 も そうでない縁も ぐるぐると 記憶のなかの笑顔を たぐっては 今の場所に戻って 苦しさが核にあるものだけが 真言と…