2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧
うすみどりなにに触れても一点のかなしみを指す秤をもって 鳥が翼に運ばれていく そのまえの鳥をかかえる腕の静けさ
いっせいに絶滅していく花をかかえて 逆行していく道というのは ひとつひとつの意味をたずねては失っていく 旅のような気がします それにしても行く先々の行き止まりに 馬鹿で頑固で人を寄せ付けない目をした娘が 膝をかかえているようなのはどうしたものか…
青丹よしに場違いな語を追加して持ち歩けるかいとさり気なく 色つきのたとえばスミレのようなものを求めてしまう目の弱さなど あれほど日常に偏在していたものが 跡形もなくおもえるのは 真昼の月のように 空に溶けてしまったのかしら? それともよりいっそ…