2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

035:後悔(莢)

後悔をしたことのない人の目が空を胸まで引き寄せている

036:少(莢)

悲しみが少し多いと思う日はきのうの眠りの深さを思う

037:恨(莢)

箪笥の奥の翡翠のようだ新緑や蒲公英の黄を恨んだことも

038:イエス(莢)

ときには朝にイエスを投げる ハロー ガイ。 いつも落ちてるわけじゃないのよ。

032:猛(莢)

日々は布の粗い手触り 手繰りよせ今日の猛禽類に覆いを

033:夏(莢)

路地にある光の溜まりの縁を撫で猫は夏の暗へとむかう

034:勢(莢)

ブランコを漕ぐ子ははるか地をはなれうなじにまわる風の勢力

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緑の進行

さみどりの光の地図が均一な深さに沈みゆく森の式 緑地を出るとたちまち五月の光に囲まれます。 自分の影だけが暗くて 光のなか ひとりで持つしかないことを思い出させる小石に触れる (「光の かけがえのなさのせい」 と緑なら)