2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

御射鹿池

本当のわたし = いつも視界の端で揺れる葉の影のような 対象a

枯野という船

此の御世に、兎寸(うさき)河の西に、一つの高き樹有り。其の樹の影、旦(あさ)日に当たれば、淡道嶋に逮び、夕日に当たれば、高安山を越ゆ。故 是の樹を切りて、作れる船は、いたく捷(はや)く行く船なり。時に其の船に号(なづ)け枯野と謂ふ。故是の船…

現代短歌の歌をつくる工程のはんぶんは 意味を抜く作業ではないかと思います。 意味を抜くことで違う意味に出合っていくこと。 過剰や重複によって意味の位置を動かしている ように見える歌もあります。 そのままでいられないのは言葉ではなくて (それはは…

Cinema Paradiso

チャーリー・ヘイデンとパット・メセニーのカバー ' Beoyond the Missouri sky'「ミズーリの空高く」に入っています。 涼しい一日。 よく眠れた日は眠りの不思議さに浸されたまま 半日くらい過ごすことができます。 眠りのどこかでなされた同意のもとに 忘却…

すれ違うスマホを持つ人が、みんなポケモンの名前を言っている 夕方、雨上がり、涼しくてあかるい。

夢の中の街

稜堡 Wols ヴォルス - Wikipedia 兼写真家で音楽家、アンフォルメルの代表者でタシズムの先駆者と言われるけれど 描いた絵を手放そうとせず、また、どこのグループにも属さずさすらい続け、アル コール依存症になったが治療を受けて再起を図っていたのに、あ…

関東は肌寒い一日 先週、仕事で益子の窯にお邪魔し、「つくってみませんか?」と言われて 思いがけず、土に触らせてもらいました。 窯から出した器の釉薬に細かい罅の入る(貫入といいます) 「ピーン」という小さな絶え間ない音に包まれながら、おずおずと…

悲しかった と言えば極北を指す磁石を 捨ててしまうのです。 ここにはなにもないし、そちらに行っても何もない と 夢で言われました。 「ええ。知っています。」

雨鳥

一昨日は、駅まで帰ったところで激しい雷雨に捉まって、傘は持っていたけれど雨宿り をしました。階段はそんな大人たちでいっぱいでした。屋根を激しく打つ音と、時折下 から風に乗ってくる飛沫と。 電車が着いて、傘を持たない小学生の男の子が二人、降りて…

動物とか機械とか

非凡の半分が非人間的なもので出来ているというなら 平凡の半分(かそれ以上)だってそう。巧緻なメカニズム。 情緒的なことが人間的 というのはどうなのでしょう? ある情緒のコードに従う人ほど、異なる現われ方に厳しく 共感を強いることが多い。 私は大き…

メモ

自らを空虚にすること。無であること=すべてであること=存在すること。 死の重力、忘我、放棄、そして同時に、この奇妙な実在が、またわれわれ自身でもあることの瞬間的認識。 わたしを退けるものが、わたしを惹きつける。 あのはまたわたしでもあるのだ。…

'Thank You'

Robert Frank の写真集 というより、有名無名の人たちから受け取った手紙をコラージュした 小さなアルバムです。 これを見ると手紙を書きたくなります。とても個人的な手紙を。 I have saved these cards over many years I was touched how many people wan…

私が出かけた後の玄関 (娘撮影)

ソフィ・カル という人

http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/7MLvphyuOE5ifoD0248Q/ http://matome.naver.jp/odai/2137948225988696001 私はこういう作品をわかった気がしても、多分根本的には理解できない だろう と思ってしまう。 海を見ることに意味がある と思っている者が、…

昭和の少女たち

探し物をしていたら、「少女のいる風景」 という昔の絵葉書が出てきました。 (左上から)荒木経維 合田佐和子 沢渡朔(人形 宇野亜喜良) 桑原甲子雄 野中ユリ 《少女》というのは少女でない人たちによってこしらえられた概念だと思うけれど 今、見ると、こ…