2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

活発な雨雲が

つぎつぎに流れ込んでいます ということばをききました それなのに 風邪をひいてしまったので、ハンマースホイの図録を眺めたりして 過ごしています。 八年前、絵を眺めるような時間はなかったのに、二度も見に行った展覧会。 一度目は、きっとあなたは好き…

6月

ねじ花 水無月 伏月 鳴神月 蝉羽月 涼暮月 風待月 …

青梅 。 あっという間に黄色くなっていて。 あなたが成人する頃が飲み頃 と言ったら 娘は喜びました。

「ここはとても自由。自由だけど、 じぶんの言葉が相手に与える絶望について どこまで見届ける気があるか 考えるひとはあまりいないみたい。 なにを言っても霧消することばの世界。素敵ね。」

鎌倉(つづき)

山之内 明月院 ヤマガラ? 地球最後の日に何を食べる? 私は何も入っていないおにぎりとお味噌汁かな。キャベツと豆腐の。 いい海苔とおいしいお豆腐があったら最高だな。 でも誰かと一緒に食べるのだったらその人の食べたいものを作るかな と言ったら 「だ…

鎌倉 長谷

読むということ

□□□ の代わりに 読むことをしたので ここは 突然山になった こなたには石の山 かなたには荒磯の海 原っぱで育ち、窪地に住んでいた 海も山もおなじくらい遠い場所で 引かれた水を飲み 洗い 汚水にして流していて 一番最初に老いたのは指だった わたしの狭い…

武井武雄手芸図案集

こんなに可愛らしいのにこんなに厳しい。 凡そ手藝に興味をもつ程の者は、まづ手藝へのABCとして圖案からはいるべきだと 信じます。圖案に對する観照眼が開け、創作の能力をもつ迄に至つてはじめて手藝實 技の門を叩くべきで、技術からはいつて行くのは順…

梔子 横浜 外人墓地脇

社会にいると では この構築物は 間違っていると 言うのですね と言いたくなるような ことにも出くわします。 どんな離島の可能性も ことばで地続きにしてしまおうとするのですね と 言い換えても。

本のなかの花 など

泉鏡花の『草迷宮』のなかには、白粉花と常夏が咲いています。 川のほとりに咲く常夏は撫子の古語。 小児らのかぶる芋茎の葉のお面、山百合、座敷にふってくる青楓、槻の葉。 本の中の夏の花は何故か印象深い。 前出のフォークナーには、年老いたミスの窓辺…

好きな本

『草迷宮』。 夏になると読み返したくなります。(緊急避難的?) 結局私はこういう風に美しくてリズムが良くて適度に俗っぽく、 次々と景色に連れて行ってくれて私の軸足を脅かさないものに 癒されてしまうのかな。(完成品だと思っています。)

ドクダミ 桜。鳥の主張がすごい。 ほたるぶくろ 言葉とは、お祖父さんが言うには、人間たちの秘密で孤独な生活の表面や角や 縁(へり)などを、それが再び暗闇の中に沈んでいく前に時折ほんの一瞬、 結びつけ(ジョイン)てくれるあのか細く脆い糸だそうだが…

本を読めば読むほど弱くなっていく困った人間であることを 思い出したので、散歩に行こうと思います。

六月は雨の草地

さっきまでこうもりが飛んでいた どこかにいる 月 知っていた草の名 声 いくつかの すべて すべての わからないこと おそらく雨が最初に 立ちどまる 私の箱 霧のような雨が最初に 足のゆびに触れて 水位 かたわらを細い蛇が 川の方へすべっていく わからない…