2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

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..........................................................................................回廊の緑の光 世界への応答としてことばがあるなら 誰かから誰かへそれが伝わるには 一旦世界を経由することになります これでは複雑になるばかり こういう考え…

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...................................................................................."Equilibrista" 'Folk Songs' Egberto Gismonti Jan Garbarek Charlie Headen 先の3人組*1の共演した曲に やはりGismontiの作ったEquilibrista という曲があります。…

回廊の緑の光1

......................................................................................羽博くものそれは ことばについて すこし書いてみます 最後までうまく扱えなかった 楽器のような ことばについて 伝わってしまうことは 怖ろしいことだと ついこの…

往復

鈴の音ひとつしずめそこねて内海の波音ひとつただ持ち帰る

Sing through the boundary

'Palhaco' EGBERTO GISMONTI(p) JAN GARBAREK (ss) CHARLIE HEADEN (b) ブラジル出身のマルチプレイヤー Gismonti がこどものために作ったといううた。 両手で鍵盤のように多弦ギターも弾くピアニストだと私は思うけれど、弦を弾いていた人は 「たまたまピ…

ひかりに堰

致死性なきかなしみならばせめてすぐ抱けるように尖らせておく 仮初というあかるい病倦み疲れ春を装う空などきらい あけっぱなしの廃園のような空です 乱反射する光のなかには 低い稼動音 希望も絶望も濾過する装置があるのでしょう これを止めてしまえば 彼…

奥底の陰画繰り返し夜をかけてただゆらめかす灯すものにて

卯月の波

年末に職場の近くで学生時代の同窓会があって7人ほどが集まりました。 卒業してから多少の手紙のやりとりはあっても会うのははじめての人達です。 どうして行く気になったのかよくわからないのですが 場所が滅多にないことですが、たまたま知っているお店だ…

不思議な感じ

Bill Evans(p) Eddie Gomez(b) Eliot Zigmund (d) Evansに求めるものは、美しい旋律をいかにスリリングに置き換えて変奏するか、みたいな ものだと思うのだけど。 内省的でいながらぎりぎりのテンションの高さで。ソロよりも掛け合い、特にベースとの 相性が…

すぐ横の彼方におく

木々のあいだの細い道を 歩いている私はなんなのだろう 木々の淡い木漏れ日をたよりに 歩いている私はなんなのだろう やがてそれは長い森をぬけて 高い位置にある窓から 斜めに入る冬の日があって 頬杖をついて 雪を待つ剥製の鳥の前にいるわたしがいる どこ…

反歌

眠らぬ程度の麻酔をかけているような白い暦の白はうとまし

白い暦

うたにできなかったスケッチ ..............................................................................月曜日 衛星に支配される というと 育った場所の 大潮の海のことを思い出します 行き場の無さが月に2度 身勝手に寄せるように思えた 月ごと闇…

You must believe in spring.

方向音痴なうえに 空も見上げられないようでは 斥候には不向きね それでも今日は春を奏でる人を見た もう少しすると 私によく似た娘が 道端の花など持って 石をけりながら帰ってくる 娘に言ってみる 一番難しい迷路は 星のない空の下の海や砂漠やただの荒野 …

きさらぎ鳥

Y研究室にて 石造りの古い建物に どうしようもなく行きたくなるのは いくら隔てられていても その中に 頬杖をつく場所が おそらくあるからです ほの暗い場所で なにかを待っているように 二本脚でのびあがる 忘れられた 剥製の鳥がいて その出来の悪い硝子…

日々

夜に太陽が足されたり引かれたり