Sing through the boundary

                                

'Palhaco'
EGBERTO GISMONTI(p) JAN GARBAREK (ss) CHARLIE HEADEN (b)



ブラジル出身のマルチプレイヤー Gismonti がこどものために作ったといううた。
両手で鍵盤のように多弦ギターも弾くピアニストだと私は思うけれど、弦を弾いていた人は
「たまたまピアノの英才教育を先に受けてしまったギタリスト」と言いました。

ノルウェー出身の夕方の空に吸い込まれるような独特のソプラノサックスの音を持つ人と
カントリーとフォークソングの一家に生まれて、病気で歌えなくなってからベース弾きとなり
前衛から他ジャンルまで共演をこなしてもどこか叙情的な音を響かせる人。
派手なインタープレイがあるわけではないけれど



この3人のこの曲のこのテイク(Magico)は好きです。
小さな音で聴いていると夕暮れの遠い彼方を隊商がゆっくりと針の穴をくぐっていくのが
見えるような気がして。



「なんだ。春か。」とつぶやける場所までまっすぐに行ってください。
後姿と音の記憶はとおいこちらで私が持っていてもいいのでしょう?