2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Mock Turtleのハードル

1Q84が本屋に平積みになっていた。 久々にチャレンジしてみたいような気もするのだけど 多分また挫折しそう。もう本を読む習慣もないし。 村上春樹作品の第一印象は ................................... (そんなことはないと思うけれど、もし万が一春樹ファ…

こどもの見る夢

死んだ筈のおじいちゃんがいる。ここは高尾山の麓で今から一緒に登るらしい。折りしもTVでは山頂で人間が自然発火する事件を報じている。「おじいちゃん、大丈夫なの?」と尋ねると「大丈夫、大丈夫」と応える。そして二人で藁を束ねる。 (娘12才) 部屋の…

水無月の総武線

気がかりなことを思い出そうとしていたら 緑にいろどられた駅は通り過ぎてしまった おかしいな 私はあの駅で降りて だれかに会う筈だったような気がするのに よつやいちがやいいだはしすいどうはしおちゃのみず 水の匂いのする名の駅を通り過ぎる かつて通っ…

素朴な疑問

「かごめかごめ」という歌についてはいろいろな説があるようですが いまさら検索する気もないのでそれは置いておいて 「夜明けの晩」ってなんでしょう? 長い長い夜をやり過ごしてやっと夜明けになったと思ったら 突然時計の針がぐるりと戻って うすあおい薄…

背表紙を眺める

ことばというのは 十人十色のプリズムで 彼あるいは彼女の世界は そこを通過して投影された瞬間に 誕生してしまうものだとして この人はこの感覚を こんな風に名付けるのかという 感嘆が許されるのなら こんな屈折や分散の仕方をする装置を抱えた人は いつこ…

帰り道は一目散

散歩に行く?と尋ねると 小走りにやって来て 首輪をせがむ あなたは 可哀想だね 電線で区切られて 雲で彩られた空よりも マンホールを迂回し 段差を飛び越えるのが 大切 そして 水溜りとウグイスと犬が きらい はしって やすんで またはしる 帰り道は一目散 …

忘れられたワルツ

夜半 雨は通り過ぎた ひとたびレースが始まれば 終わりまで絶対に逃げることのできない併走者が ワルツを聴いている 眠たそうに 一緒に行くためには さすらう部分をすこし 残しておく必要がある

四十九日

小さな黒檀の仏壇と可愛い錫の仏具と落雁と 母と娘二家族と私より年下のお坊さん 読経の黒い背中の背後を 行ったり来たりする焼香のお盆 足が痺れた少女3人茶髪の高校生男子1人 部屋の隅で百合一輪だけがこの世でない方を向いていたような

音楽祭

ド 煉瓦 レ 苦い草 ミ 調和 ファ 渡る風 ソ 黒雲のある夕空 ラ 赤色巨星 シ この世の果て シの♭ 優しい狂気? 変声期前の男の子と女の子の声は 草の生い茂った造成地を渡る 少し埃っぽい風のようでした。 娘は例によって ぶっきらぼうに頭を下げ 緊張のあま…

地下鉄にて

墨田区生まれの知人は 東京を思い描く時は 川とお濠が目印と 言ってたっけ ずっと東京の西側で育ってきた私の 脳内東京の目印は路線図しかない JRの円と貫く直線 円の端一点から引かれる私鉄沿線 内部を巡りながら 円を分割する地下鉄 円の周辺に住まって …

夏の庭

うまく焼けなかったパンを持って 遠くの友人に会いに行ったけれど お互いに話すことがない それでもお互いに裸足の足を投げ出して座っていると 少女時代に戻ったようで 逆光に隠れていた彼女の顔も 目をそらしていた背後の荒れた庭も 暗闇に目が慣れたように…

犬の名前の変遷

うちのミニチュアダックスフント♂の名前の由来は ミルクティーのような色だったのとなんとなくドイツ人風の名の ような気がしたからです。 (ドイツ人の知り合いはいないにもかかわらず) 赤ん坊だった犬はどんどん大きく長くなりました。 ダックスフントな…

千と千尋

夢の中の万能感 の 仕掛けがうまくまわっている

そして捨てられる

息子や娘が東京のどこに捨てられても大丈夫なように 捨てられた私が淡々とその場で古びていけるように その日までごちゃごちゃとシンクロしあっていくのが 子育てのような気がしていたけれど 何か根本的に間違っているような気もする。 あまりに楽観的すぎる…

授業参観にて

廊下に貼ってあった色紙に詩らしきものが書いてある。 既成の同じ言葉の最後に子ども達が各々一節を付け加えたものらしい。 これって 詩の授業? 創 造 一枚の紙から、船が生まれる。 飛行機が生まれる。 ひとかたまりの粘土から、 象が生まれる。つぼが生ま…