2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

空に 跡

夜になると、何故か熱が出ます。どこも痛くないのに。 時間をさかのぼって、こども部屋の本棚の中で眠りたい。 その手に取られるのを待って。 こういう女が昔、本の中にもいたでしょう? そんな記憶があってもいいような気がして。 ある筈ないよね。 だから…

アルバレス・ブラボ写真展

小雨の中、写真を見に行ってきました。 企画展 | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM 世田谷美術館はちょっと行くのに不便な場所にあるので、どうしようかと思っているうちに 会期が過ぎていきましたが、行って本当によかったです。 シンプルなのに重層的 景…

クウェンティンという人

語り手として、この人ほど信頼のおける人はいないと 以前、思ったことがあります。 『アブサロム、アブサロム!』はそれなくして 成立たない気がして。 どうしてかな。 知性と繊細さと南部の家長的な性格が同居しているから? 純潔と名誉と破滅と そして死を…

夏休み

こどもと墓参りに行きました。 家事と買い物に行く以外は、オリンピックを見ながら 84歳になる義母ととめどなくおしゃべり。 西はとても暑かったです。 もう極力火を使わない方針で 近所のスーパーで売られている蛸がとてもおいしくて そればかり食べていま…

やさい

玉蜀黍(近隣産) こどもの友人のご実家野菜。すごく大きい。 (茄子と胡瓜一本ずつでこの量!) とてもおいしい。 食べるものをこんなに立派に育てるなんて 凄いなぁ と こどもに言います。 こどもが私を見る目は、かつて私が母を見た目。 あさってから夏休…

内部の出来事

夢のなかでことばに触れることはない それは奇妙な程 それでも(だからこそ?)これは 半透明のことばの欠片で できている と思う 音のない ことばで 絶えず組み立てられかけては 放棄されていく その繰り返しの合間を歩いて行くと 不意に エピソードがやっ…

語り と 物語

語る人 その物語は もうあなたのものになっているのですか? と ききたくなるときがあります 語られるときは終わっている あなたの手の中にある 物語は物語のなかで閉じて 語られ 次の瞬間には語る人をはなれ 開かれるのを待つものになる 物語 それ自体のた…

犬の散歩中

マロニエとくたびれたハナミズキの街路樹を抜けて 夏の郊外駅の連絡通路をくぐる 明るくて 暗く 明るい 古くからある民家の点在する丘陵地へ抜けると 赤土の庭に百日紅 くしゃくしゃに丸められた花紙のように 懐かしく日に褪せている色 扇情的な そして芙蓉 …

書かないときは

日記を書けない日は 何もしていません。でも書いてみる。 ネットの古本屋さんから 上記ご注文につきまして既に出荷いたしましたが 発送時に点検した所、コメント欄になかった 裏表紙等への書込みがございました。 まことに申し訳ございませんでした。 お詫び…

海を知っている

たくさんの浅葱斑アサギマダラ - Wikipedia を見ました。 声も重さも持たないものたちが 南西諸島まで移動する 休符のような それでも旅をする個体 ここにいて そこにいる それだけ 問いだけが舞うみたいでした。

夏がきたので

涼しいところでたくさん眠ったり、普段読めない本を少し読んだりしようと 思っていたのに、何故か奥蓼科のほうまで行き、山まで登ってしまいました。 夏空 逃げ場のないほど光があふれていて、手首、足首が日焼けで赤くなりました。 本は一頁もひらかず、寝…