2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

006:員(莢)

片耳を閉じれば光が流れ込み水無き世界の一員となる

005:返事(莢)

どの返事も染まってしまう七月のあざむきがちな青の下では (夏空)

003:育(莢)

胸の中で長く育てた呟きも雑踏に落ちていたかも知れず

004:瓶(莢)

瓶のなかで船を組立てその瓶を海へと放つまでの一連

002:飲(莢)

熱帯の月ごと夜を飲み下す悲しい喉の動きを思う

題詠Blog2014に参加します。(莢)

2回目の参加になります。よろしくお願い致します。

001:咲(莢)

咲くまでは名前のわからぬ草々があふれて初夏の矩形を崩す