2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

青山墓地

西麻布から墓地下のバス停を過ぎて、霊園の中を通って地下鉄の乃木坂駅まで歩きました。 「墓地裏 墓地下 霞町」 というのは田宮虎彦だったかしら? 桜は満開でした。不思議とだれともすれ違いませんでした。 昨日のことを思いました。あんな風に思うのは 私…

○○を愛せ とか、求めよ ほど 偽善で尊大で残酷なことばってない 若いときはわからなかったけれど 今は、そう思う。(キリストはいいの。命と引き換えに言ったから) ] さくら

夕占問ふ

昼と夜との間にいつの間にか差し挟まれた曖昧な時間が 気がつけば随分長くなっていました。 風景も 道行く人も蔭へと向かいながら少しだけ暮れ残っています 春でした 何故過去形だろう? 万葉集に、門や道に立って耳に入ってきた道行く人のことばで占う 夕占…

娘から小さな花束をもらって幸せでした。 母親としては40点くらいなのに。

騒々

受粉のため というにはあまりにも遠方まで膨大な花粉を撒き散らす植物の戦略の巻き添えをくって、目薬と気管支の薬が手離せなくなりました。風媒花と虫媒花ではどちらが進化の先にあるのでしょう?効率など関係のない生き残るための 春はすべてが微熱を纏っ…

私は自分という物語に、ひとつのことばを 書きこんでしまったので、 あなたは連合要素を折ってそれを解いてみて下さい。 解くのは簡単 言うことは難しい 愚問かつ悪問を言いたくなりました。甘えているのでしょう。

風の踊り場

丘の中腹の小さな梅林を過ぎて暫く下りると 意識の底に沈んでいた蜜のような梅の香りが 突然汐の香りに置き換わる地点がある。 そこで目をあげて先程まで見えていた海を坂下の踏切の 先に探すのは観光客で、腕時計に目をおとし、足を速める のは通勤する人。…

そんな風であったらいい と書きましたが、私の場合、 きっと砂粒のようになってしまうだろう という淋しい予感もあります。 磁力のように自分に引き寄せてしまうのではなく、対象の中に自由に軌道を描かせる には 私は自分自身のことも 現実もあまり信じてい…

魚を放つ

音とことばの異なるところは 必ずその場から消えていくもの と 時折消えていかないもの 音を纏うことはできないから(それはことばを介在とする) ことばを纏ったひとが立っています 「私」をより多く語るそのことばはきっと容易くは消えてはくれないから 私…

辛夷

春をゆく雲

追認する追認する追認する追認しない春をゆく雲 (日常の殆どは踏み固められた幻で) そして絶えず追認など追い越して吹き抜けていく外側の風。 みんな好きに生きてゆきあふ後付けの運命論にこぼれるなみだ 山階基

旅先

米原あたり トンネルを抜けるまでは雪でした。 車内で読んだ雑誌には、空からずっと落ちてきた雪が 最後に海に落ちて、雪は消えてしまうけれど、漸く 自分が海だったことを思い出す というような言葉が 書いてあった気がします。 なにかを見ること、出会うと…

夕焼け広場

自転車は盗まれていて指に鍵触れつつ人にまぎれる広場 (果汁0%のような空)

子どもが三泊四日の修学旅行に出かけていったので 昨夜はとても静かでした。 私は一人暮らしを短い間しかしたことがないので 来るべき日の予行演習のようです。 その前に、一人暮らしの母と住むかもしれませんが。 犬は誰もいない居間でずっと娘を待っていた…

気象 など

雨は人を間違わせる 悲しさは人を間違わせる でも、悲しさ自体を間違えたことも 雨を見間違えたこともない (そう思いたい) 傲慢な信仰を持っていると自分でも思う。 風を背に受けている時、北半球では左手の方角に低気圧がある という「ボイス・バロットの…