そんな風であったらいい と書きましたが、私の場合、
きっと砂粒のようになってしまうだろう という淋しい予感もあります。
磁力のように自分に引き寄せてしまうのではなく、対象の中に自由に軌道を描かせる には
私は自分自身のことも 現実もあまり信じていないかもしれないから。


でも私の好きだと思うことばは、必ず現実の中を結晶が通過したような思いもよらない
軌道を残します。それは現実的でありながら、死よりも遠くへ行くのではないかというような
不穏さと
多分心からも遠くない、暖かさのようなものを残すときもある
どうしたら そんな風にできるのでしょう。 そしてその軌道がそのひとそのものであると
いうような像を私の中に(多くの人の中に)結ぶのです。影として。寂寥として。