魚を放つ


音とことばの異なるところは
必ずその場から消えていくもの と 時折消えていかないもの 
音を纏うことはできないから(それはことばを介在とする)


ことばを纏ったひとが立っています
「私」をより多く語るそのことばはきっと容易くは消えてはくれないから
私は胸を打たれます
でも 率直な人ほどきっとどこにも行けない  



ことばは私に纏いつかせるものではなくて
少しだけ遠くに 魚を放つように
そうすれば
語りだすかもしれない 歌いだすかもしれない
身から離すために半分くらいの力を割いてもいいのかもしれない
そこで語られるもの どのように語られたかが「私」かもしれなくて
そこではじめて誠実が試される




そんな風であったらいい と思いました。
今日、軽いコートを羽織ってみて