2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

足あと

新雪のくぼみにあそぶ小鳥遊(たかなし)は消えた今への迂回路のなか

3(あくる日)

束の間を水は流れる静けさを世界のすべてと言えればよかった

2

落丁した頁の場所にも雪は降る 無人の舟は沈んだろうか 朝まではなにかの代わりに雪を見たまなざし達の眠る首都です

王国

鳥の二三も飛びこめばいい金網をやぶって少年(かれ)は領主であった その指でつくった国をとくたびに0番線から電車が出るね

部屋のひかり

かなしみが丸く眠って踏むことをためらうような雪野はひらく 解くことをうながされている数式でゆるくつながる泪と冬日

ロトの妻

日を背にかんじながら どこまでものびる帰り道 あけましておめでとうございます。