新雪のくぼみにあそぶ小鳥遊(たかなし)は消えた今への迂回路のなか
束の間を水は流れる静けさを世界のすべてと言えればよかった
落丁した頁の場所にも雪は降る 無人の舟は沈んだろうか 朝まではなにかの代わりに雪を見たまなざし達の眠る首都です
鳥の二三も飛びこめばいい金網をやぶって少年(かれ)は領主であった その指でつくった国をとくたびに0番線から電車が出るね
かなしみが丸く眠って踏むことをためらうような雪野はひらく 解くことをうながされている数式でゆるくつながる泪と冬日
日を背にかんじながら どこまでものびる帰り道 あけましておめでとうございます。
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