2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

瑞泉寺 妹と

野川 大島桜

私がなにひとつ持っていないことを 春はよく教えてくれる そんなことを考えながら散歩を終えたら 鍵を忘れて出かけたことに ドアの前で気付いて 娘のバイト先まで一山超えて往復し 犬には本当に済まないことをしました ゆっくりゆっくり歩いて やっと夜に帰…

そとは雨よりかるくさわぐ雪でした てのひら 音のような眠り ききなれない 迷路はあかい もういちど雪が降ったらね と 先週言ったじぶんの声を 呆然と反芻するような1日です

駅 という字に繋がれている馬 汽車の汽 のなかにあるみえないなにか 羽 のなかにある小さな跳躍 文字のひとつひとつを ちいさな夢のように扱うとき 夢はきっと 意識的な断片ほどには 無責任な欠片ではない ことばの行き交う場所に やがて死んでいくいきもの …

一昨日の夜は職場の飲み会でした。 お酒を飲んで、少し耳が遠くなって 思いがけないところから飛び込んでくる声を 聴くことが好きです。 一人のときはできないのが不思議。 隣のテーブルにいたおじさんは、 「資本論みたいなことをCMで言ってる。 それもコー…