書かないときは


日記を書けない日は
何もしていません。でも書いてみる。



ネットの古本屋さんから

上記ご注文につきまして既に出荷いたしましたが
発送時に点検した所、コメント欄になかった
裏表紙等への書込みがございました。


まことに申し訳ございませんでした。
お詫びに50円返金させていただきます。何卒御寛恕ください。


 というメールがありました。



下半分が余白になっている詩集です。
届いたものを見たら、いくつか書き込みがありました。
意味のわからない書き込みの字列を
修正ペンで消していくと
頁は静かになり そののち
語り始めます




与えられる ではなくて 
呼び起こされる  意味がほしくて




消し終えたとき
ここで止めずに
いくつかの詩の字句まで消してしまったら
どうだろう? と ふと思いました
たとえば '水’ たとえば ’私’
「旅人かへらず」 の 「淋しき」
消してしまえばその空白から
どのようにかたむくのか? こぼれるのか?世界





扉の書き込みは消さないでおくことにしました

ヨルヘ
カチトハハンタイノカタチトイウカチ
カクメイトはシンジラレテイナイカ


だれかの夜と一緒にいた本なのです