2016-06-02 六月は雨の草地 さっきまでこうもりが飛んでいた どこかにいる 月 知っていた草の名 声 いくつかの すべて すべての わからないこと おそらく雨が最初に 立ちどまる 私の箱 霧のような雨が最初に 足のゆびに触れて 水位 かたわらを細い蛇が 川の方へすべっていく わからないうちのひとつは 私のことをよく知っているような気がする きれぎれの風はうなじで ときどきひとつになって 草地の水位 そのときはもう ひたされている足