帰りの電車で何かセールスの仕事をしているらしい女性二人が「ことばはただだから」と
何度も言っていて、ことばがただであると思ったことがないことに気がつきました。


少ないことばが衰えているときに、こういう場面に出会うと、とても自分が幼稚に思えます。
「貴方のなかには女子高生がいるからね。」と以前仕事でやりあった人に言われたことを
思い出しました(半分嫌味です)。
「誰にだっています。あなたの奥さんにも。」と言い返したけれど。



私のリアル高校生の娘は、昨日がボーイフレンドの誕生日で、
渡した手作りのアルバムとプレゼントをとても喜んでくれたと 嬉しそうに帰ってきて、
「でも、彼の誕生日なのに、私の方がよっぽど嬉しかったから何だか悪い」
とぼつりと言うので、アイロンをかけながらふふっと笑ってしまいました。




「お前、海を見たことがあるか?」
「ないな。」
「それはまずい。」
「なぜだい?」
「天国じゃみんな海のはなしをするんだぜ。」   

             KNOCIN'ON HEAVEN'S DOOR