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ことばを発する（読む）ということは、ことばそのものの中にある
他者の共振を意図し、そのことによって満たされようとする何かに
自分を委ねていることです。

そして同時に決してその場所に回収されないなにかのさし示す方向
を眺めること　　であるかも。

呼吸の仕方を忘れるようにことばの使い方を忘れてしまうのは
これを普通に使えるほうが驚異であるからです。
でもごくたまに、言いたかったことをことばは連れて来てくれて
私は驚く。

否応無く書かれてしまったことばが否応無く読まれてしまうということ
（読んでしまうということ）だけが、幻の地図の可能性。
否応無く　というと強すぎるなら
どこかでなにかが信じられていて　でいい。
場所がおこる　その場所にいてください。