帰ってきた息子が「外に虹があるから」と言うので中庭に出たら
久しぶりに大きな虹がありました。



何人か先客がいて一緒に消えるまで眺めました
丁度いい夕刻の走り雨だったから
大勢の人が眺めたと思います


泪が零れている時のあいだは / 孤りでいても 鏡に自分を見つめていても / 狂わない 狂いの領域から打ち返されている
泪が零れている時のあいだは / ひと知れず呼吸づいて よろよろと歩いているような 
かすかにしめし合わせて / 最後の紐の手もとに 微力がこもっているような
泪を ふいてください ふき取って / そんな言葉 仕草に もたれこまない
零れているのは そのまま そのままに / やがて 乾きの翅が舞い下りて / 雲のある方向に 消えていく
                                             長谷川龍生 「泪が零れている時にあいだは」



こんな風に一部を引用していいのかわからないけれど
うつくしすぎます
これは最後から二連目で 最後は苛烈