空から


いつか空から大きな握りこぶしがあらわれて、とんとんと5回叩いて街を粉々にしてしまう 
という予言の日を市民が切なく待ち焦がれていて、それが市の紋章の由来 というお話を
読みました。 (カフカ 『市の紋章』)


はじまりの0のように透明な空。


冷静になりはじめると、どんどん元気がなくなってしまうようなので
どこかで冷静を止めないと と冷静に思っています。
でもこれ、たぶん冷静とは言わない。
賢さの欠片もないもの。


慣れるしかない平穏の一つの形 という言葉が
一瞬浮かびましたが、いくら平穏好きの私でも
その言葉に心の形を合わせることはできないだろう
とも思いました。
それが出来たならここにはいない。
過去は不思議です。そんな風にして見えない近くにあって。