あじさい






アジサイの語源ははっきりしないが、最古の和歌集『万葉集』では「味狭藍」「安治佐為」、平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」の字をあてて書かれている[7]。もっとも有力とされているのは、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったものとする説である[7]。そのほか、「味」は評価を[注 2]、「狭藍」は花の色を示すという谷川士清の説、「集まって咲くもの」とする山本章夫の説(『万葉古今動植物正名』)、「厚咲き」が転じたものであるという貝原益軒の説がある。  Wikipedia


斉明天皇の歌に「あぢむらさわき」ということばが出てきます。

山のはに あぢむらさわき ゆくなれど われはさぶしゑ 君にしあらねば     巻四 486


あぢ というのは鴨の一種でその群れがさわぐ にぎやかさ


「あぢさはふ」ということばもあります。
枕詞 というのがどこまでその語自体の意味を残しているか あるいは枕として確定してしまっているかというのは
この時代、曖昧ですが、「目」にかかることばであるのは確か。


あぢさはふ めがほるきみが こよひきませる      巻十一 2555 (作者不詳)


目はまなざしは集めるし、行き交う。「あぢさはふ」は見ること 会うことと並立するのです。
(「さはふ」が「妨げる」=鳥を妨げる網 転じて網目の目にかかる  というのはちょっと飛躍しすぎな気がします。)


脱線しましたが、アジサイは私は山本説をとります。有力じゃないのね。残念。