空を飛ぶもの




郊外の造成地を歩いている高圧線と鉄塔と鉄塔の一歩と次の一歩の回想と自分のことばとことばの間のなだらかな連続性病むと言うことはこれが失われるということだろうねと私は傍らの犬に言ってみたりしたけれど果たしてそうでしょうか水際の高い草の延長の空に今日も飛行機雲を見た私の日常となにものかの飛行線が交錯する瞬間の恐怖にこの日常は縛られていると思ったことはないの?こんな予感に満ちた場所にはいられない水でしかない水と風でしかない風光でしかない光を本気で望むなら空を飛ぶもの飛びながら嗤うものを捕獲することだ毀損することを恐れないことだ軌道に待ち伏せても意味は無い「なにしろ瞬間を駆け抜けて消えるものですから」と蜻蛉とりは上手に歩いてみせることには何の意味もない型にはまることに躊躇する暇はない日常のなだらかな連続性の網に絡め取る以外に何も持たない私に一体どんな方法がある?これは反転の際の娯楽だ下がりすぎるほど下がっているのだけれどもう一歩も下がれないところまでそう瀬戸際まで下がって


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匿名様 こんなお返事では要領を得ませんか?