吊りあげられた白い場所から 旅に出したわずかな風が 速い南の風となって 戻ってくる 雨を連れて(落ちなさい) そのひとことで はじめて自分が落下するものであることに気付いた雨が 散り方をやっと思い出した花を 地表に張り付かせて 過ぎるはずだったあわ…
雨の環状線 写しとるときはそっと手をのばしながら ゆっくりと目は引いていく それなのにどこま で引いていってもとらえることのできないものがある ひしめきあって息をころしたこの 箱のなかに 濡れた毛皮のような匂いがして近すぎて見えなかったのでしょう…
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