それをかれらは嘘という
まちのなかに道がある
まちからまちへ繋がる道ではなく
まちのなかに道があること
まち自体の移動する磁場
ものの悲しみの隣から
発生するものが流通する
名付けられ
名付けられることを許し
拒み
途切れ途切れにながれる
あてさきのないうた それを
かれらは嘘という
ごみな人たちのパーティに行きました
そのときになれば
きっとすべてわかってしまう飽和のときを
いつも僅かその先に置く
いまは町外れのゆうぐれから
あしたに行き着くまでの心に
街のすべてを一瞬で辿らせ
ひとつひとつの過去の街角に
ひとりひとりちいさな自分を
置き去りにして
踊れ
おんがくの陶酔はそこにしかないと