遠い水を思い出す。



線は平面の亀裂である。平面は空間の亀裂である。空間は時空の亀裂である
…そうして胎内めぐりのように、私達は冒険を続けるだろう



線が平面・絵画の割れ目だとすると、地平線が風景の割れ目なのだろうか。
もちろん詩的抒情をもって風景への敗北に幽閉される快楽もある。


   (高橋幸次)