エーコの「薔薇の名前」を読み返しています。
昔の職場を辞めるときに、餞別としてもらった本ですが
とても読みやすいし、なにより建築図をながめながら
記憶術のように紙上の部屋を通り過ぎる経験が楽しい。



これ。楽しかったな。
建築物は囲われた空間で、出入りすることが出来ることが約束で
紙上の建築を読むのは、その中を移動する、閉ざされた部屋の
周囲を巡っていく楽しさがあります。
先日、キリコの絵のような街に迷い込み、扉を開けたら
それはただの塊で呆然とする という夢を見たけれど。



これも。見ているだけで楽しい。
高校の頃に読んだユーゴーも地下道や聖堂の部分ばかり
とても好きでした。






二月は逃げてしまう月、でも今年は一日おまけがある。
今週は卒業式 週末にこどもとお墓参りに行く切符を買いました。
(一応、卒業報告に)
雨水は好きな季節ですが、こどもに引き摺られて私までせわしない
気分になります。





遠の笛 波は異数の式しかし 岸の雨水はみなFの音




なにこれ(回文 のつもりです)
ただ、ことばって制約があるほど人らしくなる かもしれないです。