数えるものを探す


ひとつの言葉を手に取ると同時に
自動的に線が引かれ
言葉はその内側に巡らすものになる


それでも
巡らせば
はじめてその隙間の空に
鳥のように線を越えて
行き交うものが見えることがある
記憶や情動や


その隙間を発見しましょう 
(信仰であっても)  と


あらぬ方を眺めて時を過ごしてしまう
まだ手に取ってもいないのに