truth or dare
- 冷たい水が夜を流れる速さ のあと
冬空に紙箱がひらいている
紙の手触り
片側車線を
私にもあなたにもいない姉の話が行き過ぎる
largo
届かせまいとする
ベールのような日の光
その橋の上?
- 菜の花畑で花から花へと白い蝶が
羽ばたいている無音のにぎやかさ を
眺めていたのは誰なのだろう
風と風のあわいにふっと
斜めに一斉に落下する
- そのとき世界は
空気をはらんで揺れていた
それをもう一度確かめたくて
そのすべてが羽を閉じて見えなくなる日暮れまで
眺めていたのは誰なのだろう
- 昨年のいまごろ、結婚するまで年に数回手紙をやりとりをしていた
高校時代の友人が、亡くなる前に私のことを
「やはり彼女が正しかった。」と言っていた と人から聞いて、
そんなこと言わないで と とても強く思いました。
当時、あまり意見があうと思えなくて、
どうして彼女は私に手紙を書くのだろうと不思議に思っていたし、
その後の彼女のこともずっと知らずにきてしまったというのに
(彼女も多分そうだったと思う)
もういない彼女に対するあの気持ちは怒りに似ていました。
- 遠い昔の忌避の対象を、ふと確かめてみたくなるときがあるのは
遠い自分を抱くためかもしれない と今は思える気がする。
私の場合、教会聖堂とか。
- 私が私でいようとする その限りにおいて ということばについて
たまに考えます。
届かせまいとするもののあわい 二律背反のあわいを
斜めに落下し続けるなにか
その限りにおいて 求め続けてしまうだろう ということについて。
- truth or dare 真実か挑戦か
告白か実行か、無理筋を選ばせる懐かしの罰ゲームですが、
こんな会話をネットで見つけました。
http://fc06.deviantart.net/fs71/f/2012/191/1/e/love___truth_or_dare_by_bookworm16016-d56rytu.png