2015-08-29 ■ さらさらと細かい雨が木々に落ちていく先で 記憶の風景が層を成している ではこの道は? 霧のような雨の小道を通って 秋まで歩いていった 自分の後姿を見たことがある そんな筈はない記憶をいくつも重ねています その動詞は余白のなかからやってくる 必要であるならどんな空白からも私は呼び出してしまう 同じ夏のふりをしていた 秋に着いて手を振っている