夜の虹



音楽は常に調性の支配下にあるけれど
それに身を委ねているうちに
認識の外に連れ出されて
ここはどこだろう と呆然とすることがあります



小石が流れに沈んだような
何からも切り離された静かな暗黒で、音ははるか上を
流れていきます



陶酔ではないの 陶酔というのは何らかのテーマにに身を浸して
その渦中にいることだから



夜の虹が見える と石は思う
油膜かもしれないね