道を逸れたら


本当は知っている
道を逸れたら それは
少しずつ揮発していくこと



銀塩写真
少しずつ退色していくように
光によって



(かかえていることを知らないものを
 一生かけて知りながら
 失っていくことが 自由であるとしても)




消さないため とどまるために できることは
心を動かせること 今に
鏡のように向き合える地点のあること



本当は知っています
それだけしか知らないと







カジミール・マレーヴィチ  白の上の白
黒の正方形 - Wikipedia