散歩の途中、



負荷のような夕をくぐるとき、
世界からひとつ色が抜け落ちても、気付かないかも知れない。
(時間も存在しないかもしれない)


薄い緑の翳がさす夕を 呼吸するようにくぐりぬけて
世界の側に立ったとき
教えて。
何一つ知らず、気付かないまま、瓶のかたちに静止した水のように
飽和した時間は私のかたちになっているものかしら?