2012-04-15 菜種梅雨 歯車を夜に浸してとおく近く振り子のような雨足を聴く 落ちた花も土鳩も雨に洗われて許されたときの生の危うさ 擦り切れた問いと答の眠るとき呼吸する春を知るものすべて 春の手紙を届けた家の表札を裏返しつつ行く配達夫 夢で池の周りを一巡二巡しました。池だとわかってはいるけれど、空が映っているであろうその面は まだ見ていません。