白い秋


手に囲う着信ランプの赤 緑道に私の匿した少女ありて


オカリナの音が波間を渡るとき失うための夢だと気付く


鳥影の横切るたびに疲弊するこのどこまでがあなたの街区


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私に墜落する鉄階段も
それごと私の墜落する白い秋もすぎるもので
くれのこるのはさみしさ だと思う