2011-03-26 翳の色 生まれれば封じるものひとつひとつ繭玉のごと足元に落つ 質量なき冥さは上弦の月を呑み今は下弦の月が吊られる かなしみの発芽せぬ枝ことごとく手折りて雨に打たせたる場所 かつて聴いていた曲を聴いて「記憶の中にあるものはすべてここにはない」 と思ってしまうというのは ここにはないものが記憶の中にはある と思いたいからでしょうか? たぶん音楽というのは音とは全く異なるなにか