飲むために汲んだ水2

                 
わたしにしか積めない積み木だと
思っていたものがあります


それは確かにある意味そうだったのですが
積んでいくうちに
かみさまは不在で
誓いのことばだけが
いつもそこにある


不可能を礎にしてより不安定な方に積み木の塔を傾けてしまったのは
不在であるからこそ
失効しないものが
どこかにあればいいと思いながら
実はどこにもありはしないと
おもっていたからでしょう



崩れるのは時間の問題だった積み木の
そこを抜いたらその瞬間に崩れてしまうと思っていた部分を
魔法のように抜き取って
見せてくれた人がいます



積み木は崩れませんでした