飲むために汲んだ水1


待降節のころに 思い出すのは
とてもふるい記憶
不完全なことば



自分で選択したならそれにともなういっさいを
支えぬくことを
いとも簡単にじぶんのかみさまに誓ってしまって



(誓いというのはたぶんことばなので)



当時ふつうのことがふつうにできなかった私には
これが一番楽な選択だったのだろうと思う
世界があまりにも混沌としていて
手にあまって



錯覚 への
固執 
といっていいような
偏愛で 
支えようとしたのは
それでもなくしては
ならないとおもった
空虚ななにかです