影の扱い


たとえば
日常にあらかじめ顕れているおしまい
ねそべっていたり
一気に進行したり
突然牙をむいたりするこれを
一体どうしよう?
と思うのだけど


自分も日常的に現在進行形で終わりつつあると思えば
荒廃を恐れるなどということは
見たいものだけを見て暮らすのと同じくらい
すこし(いえかなり)ばかげているのだろう


それでも
意味を回収するときは
折り合わないことに
耐え切れずに
大抵別の過ちを
犯してしまう


今までと気持ちだけちがう線
越境したいという思いは
そのままで
2度上か2度下の
翻って反復する音
先行するおわりにこれだけで釣り合うかしら?
痛みを伴う肯定にはいつも
阿片のような毒が要るような気がして