合わせ鏡


断絶という解決に手をかけると
遠いか近いかわからないけれど
滅びるという方角に
流れる音があります
くっきりとした音です
真実という名のまやかしかも知れないような



断絶から手を放すというのは
ただあるものを根こそぎ受け入れるような
朽ちるものは朽ちるままに
たわむものはたわむままに
あいするような
そこでは断絶すら特別ではなく
横断する地点は終わってもその先が続いていく



ここでの夢の見方、音の聴き方を思い出しています
扉の無い扉は扉?