2010-11-05 氷図 瞼裏の3℃もあがれば翳のゆれ眠りにたやすく手ののばさるる立ってゐる座ってゐるよこたはってゐるいたみなど群像の如きに 慣れないことをして知恵熱が出たのかと思っていたら 風邪のようです。 私は単純な個体なので 私に夢の中で 凶の一字を 応挙の氷図を執拗になぞらせたりする 忘れさせたがる 亀裂ではない 架空の一本の線を 水平に引かなければ 越境ひとつかなわないこと そして そののちに かならず 問われる 一本の線