2009-05-26 外は5月の光 川に向かっておりていく段丘のどこかにある寺院は、灰色の壁に囲まれている。 僧侶は「えにし」と言う。亡き人とのえにし、あなたとのえにし、 遠い世界とのえにし。 外は5月の光。亡き人はもうこの季節の光の粒子のようであって欲しいと思う。 私などとはまるで出会わなかったかのように、遠く自在に。 今日は亡父の四十九日法要の打ち合わせ。 結局すべては生き残った者のため。 亡き人の為にと思うことすら。