2009-08-10から1日間の記事一覧

夜を歩く

何のへんてつも無い住宅地の 塀の終わりにある のうぜんかずら たくさんの花が 今朝の風雨で地面に落ちている その橙色に 夏の闇の底を 裸足で歩いた記憶が蘇る 柔らかく横たわるものの腹を踏みつけて 声のない産声と 声のない断末魔の悲鳴が交錯するような …