「ヘイトフルエイト」という映画を見ました。


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 ↓ (これから見る方は回避してください。)








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南北戦争数年後、ワイオミング州の吹雪の山荘(紳士洋品店)に元北軍、南軍、重罪犯、
賞金稼ぎその他、怪しげな男女8人が居合わせて という話です。



全員殺人を犯してきていて、悪党で、全員酷い死に方をします。
タランティーノなので、彼らの犯してきた悪も、ヘイトも、死も 銃の乱射やスプラッター
めいたものが酷ければ酷いほど、すべて浅く、
表面的な感じがつきまといます。
だれも後悔にことばを費やさない。悪罵と差別語を撒き散らしながら
ドタバタ喜劇みたいにそれぞれ死んで行く。



最後まで生きていた一人がいつも持っていたリンカーンとやり取りした手紙に顕れた
リンカーンの人となりと理想だけが静かです。それはその一人が自分の利と安全のために
捏造した手紙のなかの架空のリンカーンなのですが。
北軍南軍に関わらず、彼らはリンカーン(理念)には一目置いていて。



アメリカってこうなのか、人はどう見たのか知りたくなりました。
私の知っているアメリカ人(義兄)は
「Kはなんだってこんな映画を見るのか」と言いそうです。
(自分でも、どうして今こういうものを見たかな 私は と思っています。)



そういえば、登場人物達は相手の正体を尋ね、自分と、してきたことをよく語っていました。

「クリスマスを母親と過ごす、俺はそういう男だ。」とか。(偽りですが)



音楽は、エンニオ・モリコーネ




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「冷静に評価を下す」ということからどこでのがれるかが娯楽映画の際 という気が
していて、この映画はすこし微妙な気がしました。
見るものを試しはじめた というような気が。(3日後の感想です。)