秋へとおりる


足は降りていく
目は風景を見ていて


内側と外側で起こることの
性質のちがい
中心にはなにもない?


ふたたび色彩に包まれていきながら
それはもう行きとは別の風景になって 流れていきます
もうそれをとどめておく余裕がない


時折、なにかが飛来して
一瞬止まり木に止まって飛び立った気がしました
色彩は形容詞そのものだ とか
色自体に奥行きはない とか


ふたたび木々の間に入ってしまうと
山は見失われて


中心にはなにもない いやある?底の方に
地図に限りなく近づいた 冬の風景が