もっともうまく解釈できた夢でも、しばしば一ヵ所は闇のなかに放置しておかざるをえない。
なぜなら、そこにはときほぐされようとしない、夢思考の糸玉(Knäuel)があって、しかも
その糸玉は、夢内容にも何らそれ以上の寄与をしていなかったことが分析によって明らかに
なるからである。これがつまり、夢の臍であり、夢が未知なものに付着している場所なので
ある。解釈において行き着く夢思考は一般に完結しないものとしてとどまらざるをえず、
そしてそれは四方八方に向かって、われわれの思考世界の網の目のような錯綜へといたらざる
をえない。この編み物の比較的密集した部分から夢の願望が、丁度茸が菌糸体から身を起こす
ように立ち上がってくるのである。         フロイト「夢判断」田中純


オドラデク  統治できない夢の臍?



私から滑り落ちたわたしが歩いて行くのを眺めたいです。いつも。
来月出張に行くことになりました。