2013-10-30 読むということ ゆっくりと沈んでいって湖の底をノックするものがある そのことに驚くのです。こんなに深くまで受け入れてしまっていることを知って 水面すれすれに飛ぶもの、水面近くを漂うものを目は眺めていたはずなのに 雪の一片のようなものが視界からすべり落ち 水底まで到達する間に 私はその国の住人になっている すべての水が息を止めてそれを見つめる