メモ5



風は冷たくて 空は奥までひらけていました 十月のおわりの日曜日
夏に見失ったちいさな影が もう空まで行ったのでしょうか
手元にある明るさを走るように遮るものがある
国道を大型車両が砂塵を上げてすり抜けていって
頁のなかにひとつだけの誤植が揺れてみえます