市街2


ほとんどという留保のうちにかなしみを囲いきれずにつたう雫は


内側に問いのかたちにひらかれた門 見上げれば白くけむりて


濡れたのち乾いた本を手でなぞり丘と駱駝と小石を探す





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手渡された時間に無駄なことばなどひとつとしてなかったことに気付いてしまうと
夢の街にも雨は降るのだ と思いました